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7月28日(木)、日本政府は、在ベトナム日本国大使館において、ハーティン省カムスエン郡カムクアン村人民委員会との間で草の根・人間の安全保障無償資金協力「カムクアン村道路整備計画」の贈与契約の署名式を執り行った。
(1) 供与金額
95,727 米ドル
(2) 要請元
カムクアン村人民委員会
2.案件内容
(1)カムクアン村は、ベトナム中部ハーティン省にある人口約8,600人(全世帯数約2,000世帯)の村であり、米作を主とする農業に依存している。貧困世帯数の割合は全体の21.9%にも達している。
(2)カムクアン村内の道路は、土をローラーで固めただけの泥道のため、雨期には道路表面に窪みが出来て泥濘化し、住民の往来、農業生産物の運搬に影響し、児童生徒の中には通学を断念する者も出るなど、経済社会活動の大きな制約となっている。
(3)このような事情に鑑み、今回、カムクアン村人民委員会は、第13、14、15集落をつなぐ道路沿線に住む住民の往来を助けるために、一番損傷が激しい区間の道路をコンクリート舗装し全天候道路とすることを計画し、日本政府としては、その道路整備に必要な資材等の購入のための資金を供与するものである。
3. 署名式では、谷﨑泰明駐ベトナム日本国特命全権大使とブイ・クアン・タン (Mr. Bui Quang
Tan)カムクアン村人民委員長が贈与契約書に署名を行った。
4.署名式において谷﨑泰明大使は、「我が国の支援するこのプロジェクトによって、カムクアン村の交通状況が大きく改善されること、また、日本とベトナムの間の友情と相互理解が深まることを期待します」と述べた。
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